猫の歯磨きで血が出たら?原因・対処法と受診の目安

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猫の歯磨きで血が出たときの対処法・原因・受診の目安。歯ブラシのそばにいる2匹の猫のイラスト

こんにちは。『もふもふびより』のあんこです🐾

猫の歯磨きをしていたら、歯ブラシやシートに血がついた💦
そんな経験ありませんか!?

このまま磨いていいの?

すぐ病院に行くべき?💦

と迷いますよね。

血が出たら、まずその日の歯磨きは中止してください。
そして「少しだけだから平気」「まだ慣れていないせいかな」と決めつけないでほしいんです。
血が続いていないか、ごはんの食べ方が変わっていないか。
そこを見てあげてください🐾

この記事では、猫の歯磨きで出血したときの対応と受診の目安、ケアを再開する前に確認したいことをお伝えします。

この記事を書いた人
  • アリからゾウまで、生き物大好きな獣医。
  • 犬・猫・鳥など飼育経験あり。
  • 現在は2匹の猫と暮らす猫下僕ライフ中🐾
  • 「もふもふびより」ブログではペットの暮らしをもっと快適にする情報を発信しています。
この記事はこんな人におすすめ
  • 歯ブラシやシートに血がついて、このまま磨いていいのか迷っている
  • すぐ病院に行くべきか、様子を見ていいのか判断できずにいる
  • なぜ血が出たのか、原因を知っておきたい
  • 一度出血してから、歯磨きを再開するのがこわい
目次

猫の歯磨きで血が出たとき、まずすること

前足を上げて座る猫と、しっぽを上げて振り返る猫。手前のトレーに歯ブラシと歯磨きシートが置かれている

歯ブラシやシートを離し、いったん中止する

「あと少しだけ、汚れを落としきってから」と続けたくなりますが、そこはストップ。
まずは口から手を離して、猫を落ち着かせてあげてください。
出血した場所を何度もこすったり、嫌がる口を無理に開けたりするのは避けましょう。

口の中を確認できない場合も、無理をする必要はありません。

受診するときは「どこから出たか分からない」と、そのまま動物病院に伝えて大丈夫です。

出血の様子と、普段との違いをメモする

病院で伝えると役に立つのは、この3つです。

病院で伝えてほしいこと
  • どれくらいの量か(「シートにうっすら」「口から滴っている」など)
  • いつ気付いて、今も続いているか
  • 初めてか、前にもあったか

食べにくそうにしていないか、よだれや口臭の変化がないかも手がかりになります。

使っていた歯ブラシや血がついたシートの写真があれば、説明に役立つので、撮影しておくのも◎。

あんこ

ただし、出血が多いときや具合が悪いときは、記録より病院への連絡を優先してください。

動物病院へ相談する目安

扉の開いたペットキャリーの中で伏せている猫と、外から顔を寄せるもう1匹の猫。そばに移動用のバッグが置いてある

「これくらいの量なら平気」「すぐ止まったから大丈夫」。
そう思いたいところですが、量と止まるまでの時間だけでは、原因も症状の重さも分かりません。

あんこ

下の表では行動の目安をまとめました🐾

今の様子対応の目安
血が多い・ポタポタ滴る・出血が続くすぐ動物病院に連絡し、受診の指示を受ける。夜間は救急病院に相談する
ぐったりしている・呼吸が苦しそう出血の量に関係なく、すぐに病院へ連絡する
食べようとしても食べられない・強く痛がるその日のうちに動物病院へ相談する
少量でも繰り返す・歯茎の赤みや腫れ・口臭の変化がある歯磨きはいったん休み、早めに診察を予約する
シートに少量ついただけで止まり、普段と変わらないその日は中止。
少量だから問題なしとは判断せず、かかりつけ病院に相談する。

出血が多いときは、「何分か待ってから」「もう一度出たら」と待つ必要はありません。
止まらない出血や呼吸の異常は、緊急の対応が必要なサインです。

病院には「歯磨きをしたら出血した」と伝え、表のどの様子に当てはまるかを説明してください。

猫の歯磨きで出血する原因は?

テーブルの上に置かれた歯の模型と虫めがねをのぞきこむ猫と、テーブルの下からこちらを見ているもう1匹の猫

歯磨き中の出血は、歯ブラシなどの刺激による傷のほか、歯肉炎(しにくえん)や歯周炎(ししゅうえん)が背景にある場合もあります。

コーネル大学の解説では、4歳を超える猫の50〜90%に何らかの歯科疾患がみられるとの研究報告が紹介されています。※歯科疾患全般についての数値で、出血した猫に限った割合ではありません。

代表的な病気の原因と治療・ケアをまとめました。

病気原因・どんな状態?主な治療予防・ケア
歯肉炎主に歯垢(しこう=歯の表面につく細菌のかたまり)の中の細菌が関わって、歯茎に炎症が起こる。赤み・腫れ・出血がみられることも状態に応じた歯垢・歯石(しせき)の除去。背景に別の病気があれば、その治療も行う日々の歯磨きで歯垢を取り除く。炎症や痛みがある場合は、始める前に相談
歯周炎歯肉炎が進行し、歯を支える組織や骨が傷ついた状態歯石の除去や、歯の表面をなめらかにする研磨。重症の場合は抜歯が必要になることも歯肉炎の段階で対処することが大切。失われた組織は基本的に元に戻らない
歯の吸収病巣(きゅうしゅうびょうそう)歯の組織が壊れていく病気。原因は明らかになっていない病巣の広がりや痛みの程度に合わせて、抜歯などを検討歯磨きで防げるとはいえない。診察や歯科X線検査で状態を確認する
代表的な歯科疾患の比較です。出血の原因を網羅した表ではありません。

出典:コーネル大学「Feline Dental Disease」(2017年6月更新)をもとに要約。

表にある歯石の除去や歯の表面の研磨は、動物病院で全身麻酔をかけて行うのが基本です。
猫を起こしたままでは、歯茎の中に隠れた部分まで処置できませんし、動く口の中で器具を使うことになるので、猫の負担も大きくなります。

歯の茶色い汚れも気になった方へ。歯石を自分で取るのがNGな理由と、動物病院での費用の目安は、こちらの記事で紹介しています。

あんこ

うちの子はこの状態だ!と決めつけず、異変があれば獣医師に相談しましょう。

歯磨きはいつから再開していい?

タオルの上に置かれた猫用の歯ブラシと歯磨き剤のチューブに、2匹の猫が顔を近づけている

「今日は血が出ていないから、もう大丈夫かな」。
そう思いたくなりますが、それだけでは決められません。

出血の原因や口の状態によって、先に治療が必要な場合があります。
繰り返し出血する子や、赤み・腫れ・痛みがある子は、歯磨きの再開前に診察を受けてください。

受診や相談の際には、「いつから」「どの道具で」「どの場所を磨いてよいか」まで聞いておくと、自宅で迷いにくくなります!

再開できる状態になったら、短い練習から

歯磨きに慣らす流れを当ブログで5つのステップに整理しました🐾

これは、獣医師に「再開して大丈夫」と確認できたあとの練習です。
「出血して何日たったら再開」という手順ではないので、そこは気をつけてくださいね。

STEP
静かな場所で始める

猫も飼い主さんも落ち着ける時間を選び、膝の上やタオルを敷いた安定した場所で始めましょう。

STEP
唇をそっと持ち上げる

口を大きく開ける必要はありません。
歯の外側に触れられるように、唇をやさしく持ち上げます。

STEP
綿棒で数本から慣らす

歯と歯茎の境目に沿って、綿棒で歯の外側をやさしくなでる練習から。
最初から全部の歯に触れようとする必要はありません!

STEP
慣れたら歯ブラシへ

綿棒で触られることを受け入れられるようになってから、猫に合う歯ブラシへ進みましょう!

STEP
磨く範囲を少しずつ広げる

歯の外側を中心に、数日~数週間かけて範囲を広げましょう。急いで進めず、その子の反応に合わせましょう!

参考:VCA Animal Hospitals「Brushing Your Cat’s Teeth」(2023年6月21日更新)。上のステップと衛生管理の説明は、同解説をもとに要約・再構成しています。

あんこ

ここでの注意点!
猫に使える歯磨き剤を選び、人用の歯磨き粉は使わないでください。
練習中に出血や痛がる様子が出たら中止し、獣医師に相談してくださいね!

獣医豆知識

猫の口の中には実は多くの細菌がいます!!
歯磨きの後は、石けんと水で手をよく洗いましょう。ケア中に手袋を使うのもよいです◎
歯ブラシは使った後によくすすぎ、複数の猫がいる場合は1匹ずつ専用のものを用意してください。
VCAの解説では、歯ブラシは3か月ごとの交換をすすめています。

茶々のシートに血がついていたときのこと

黄色いクッションの上で寄り添って眠る2匹の猫。手前のトレーにたたんだタオルと歯ブラシが置いてある

うちの茶々ちゃんも、歯磨きシートに薄く赤い色がついていて、

あんこ

げ、血がでた💦

と焦ったことがありました。
その日はケアをやめて様子を見て、翌日以降は普段どおりに過ごしていました。

茶々はそれ以降出血せず歯磨きできていますが、一例です💦
同じように少量の血がついた子すべてに、「様子を見るだけで大丈夫」とはいえないので、続く場合や痛がる場合は獣医師に相談してくださいね!

痛い思いをさせてしまったので、歯磨き嫌がるかな~と思いましたが・・・。
茶々は人懐っこいので、そのあとも奥歯まで触らせてくれます。

焦って全部を磨こうとせず、口の状態とその子の反応を確かめながら進めることを大切にしたいと思っています🐾

まとめ 出血したら、磨き続けず口の状態を確認しよう

歯ブラシを立てたコップと歯の形の置き物がある棚のそばを、並んで歩く2匹の猫

猫の歯磨きで血が出たら、その日のケアは中止し、出血の続き方や食べ方の変化を確認しましょう。

多い出血や止まらない出血はすぐに連絡し、少量でも繰り返す場合は早めに診察を受けてください。

歯磨きを休むのは、サボりではありません。口を守るために必要な判断です。

原因が分かって、再開できる状態になってから。
その子のペースで、またゆっくり始めれば大丈夫です🐾

あんこ

気になる症状がある場合は、必ずかかりつけの動物病院で相談してくださいね✨

それでは、また次回の『もふもふびより』でお会いしましょう〜!

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