【ペット】子どもがペットを欲しがったら|家族にとって最適な動物の選び方と心構え

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「犬を飼いたい!」

「猫が欲しい!」

子どもが言い出して、戸惑ったことはありませんか?

子どもが動物とふれあうことで、命の大切さや思いやりを学べるとも言われています。

でも、同時に

途中で飽きてしまったらどうしよう

親が全部世話することになりそう…

と思う人も多いのでは?

ペットは「生きもの」です。
おもちゃのように、「飽きたらやめる」ことはできません

だからこそ、感情的に「いいよ」「ダメ!」と答える前に、一度立ち止まって、家族みんなでしっかり考える時間が大切です。

 

この記事では、

  • ペットを迎える前に知っておきたい基本的な心構え
  • 子どもと一緒にペットを選ぶときのポイント

をお伝えします!

あんこ

家族みんなが納得し、動物たちにも幸せな環境を届けられるように。「命を迎える」という大切な選択について、一緒に考えましょう!

 

目次

本当に子どものためになる?ペットと暮らすメリットと注意点

「子どもの情操教育に良い」

「命の大切さを学べる」

こうした理由で、ペットを飼うことを前向きに考える方も多いのではないでしょうか。

実際、動物と暮らすことは、子どもにとって多くの「学び」「成長のきっかけ」になります。

また、近年では学校で飼育動物を見かける機会が少なくなっており、「命の大切さ」を学ぶ場は、家庭に委ねられています。

とはいえ、その一方で現実的な負担もあるのが事実です。

 

ペットと暮らすメリット

命の大切さを学べる

動物と日々ふれあうことで、「生きている」ということの重みを実感できます。

エサをあげる、水を替える、体調を気にかける・・・

小さな命と向き合うことで、責任感や共感力が育ちます。

 

情緒が安定しやすくなる

動物は、言葉を話さなくても心を癒してくれる存在です。

学校でイヤなことがあっても、ペットに顔をうずめれば気持ちが落ち着くことも。

安心できる存在がいることで、子どもが感情をコントロールしやすくなる効果もあります。

 

家族のコミュニケーションが増える

「お散歩どうする?」「ごはん食べた?」など、ペットに関する会話が自然と生まれます。

共通の話題ができることで、家族の会話が増え、絆が深まりやすくなります。

 

注意したい点

親の負担が増える可能性

「子どもが世話するから!」と言っていても、いつの間にか親が全てやる羽目に…という話はよくあります。

学業が忙しくなる、習い事が増える、部活が忙しくなる・・・。

子どものライフステージが変わって、子どもがお世話ができなくなることもあります。

 

命の終わりと向き合う必要がある

ペットの寿命は人よりも短いため、別れの時がいつか必ず訪れます。

子どもにとって初めての「死」との向き合いになるかもしれません。

心の準備や、サポートも必要です。

 

お金・時間がかかる

動物病院の診察、フード代、トイレ用品など、意外と出費がかさみます。

また、旅行や外出の予定にも制限が出ることも。

家族全体で生活スタイルを見直す必要が出てきます。

 

動物別|ペットの特徴と向き・不向き

「ペットを飼いたい」といっても、その種類はさまざま。

見た目の可愛さだけで選ぶと、実際に暮らし始めたときに「こんなはずじゃなかった…」となることも。

ここでは、人気のあるペットを中心に「どんな家庭に向いているか」「気をつけたいポイント」を紹介します。

あんこ

家族の生活スタイルや性格に合った動物を選ぶことは、ペットのいる暮らしを実現するヒントになります!

 

特徴

人が大好きで感情豊かです。

一緒にお出かけ、外で遊ぶなど、家族にとって最高のパートナーになります。

注意点

毎日の散歩、しつけ、遊びと、お世話の量が多めです。

留守番が苦手な子も多く、共働きや不在時間が長い家庭には不向きな場合もあります。

小型から大型、犬種もさまざま。

選ぶ犬種によって、性格や食事量・運動量が違うので、犬を飼う際は、さらに細やかに検討する必要があります。

また、初期費用やエサ代、病院代などかかるので、コストが高めです。

向いているご家庭

時間や体力に余裕があり、毎日しっかり関われるご家庭。

特徴

トイレのしつけが楽で、お世話は比較的少なめです。

性格は自由気ままでマイペース。

お留守番が得意なので、共働きでも飼いやすく、お出かけがしやすいです。

静かに寄り添ってくれる存在です。

注意点

家具を引っかいたり、抱っこが嫌いな子もいます。

スキンシップをたくさんとりたい人には物足りないかも?

猫アレルギーが発症することもあります。

他のペットとの相性が悪い場合があるので、他にペットを飼いたい場合は注意が必要です。

向いているご家庭

共働き、過度なスキンシップを求めないご家庭。

 

鳥(インコなど)

特徴

よくしゃべり、感情表現が豊か。

規則正しい生活、飼い主さんとのコミュニケーションを好む子が多い。

懐くととても愛らしい存在に。

注意点

小型~大型までさまざまな種類。お世話の負担は大きさに比例します。

中型~大型のインコは、鳴き声が大きいと感じることも。

特に大型のインコは長命な傾向(ヨウムは50年!!)なので、生涯飼うことができるか、検討しましょう。

ケージ周辺が散らかりやすいので、こまめな掃除が必要。

鳥をみれる動物病院が少ない。病院の検討をつけとくと安心。

向いているご家庭

鳴き声や羽ばたきが受け入れられる。

鳥としっかりコミュニケーションを取り、日々のお世話や掃除を楽しめるご家庭。

ハムスターなど小動物

特徴

スペースを取らず、初めてのペットとして選ばれやすい。

お世話は、エサ・水の交換、ケージの掃除程度で比較的手間がかからない。

手で触る、抱っこするなどスキンシップも楽しめます。

注意点

夜行性なので昼間は寝ており、夜中にうるさい場合がある。

寿命は2~3年なので、別れが早く訪れることも。

向いている家庭

まずは命に触れる経験をさせたいご家庭。

ウサギ

特徴

見た目がかわいい!!(特に口元がかわいらしい)

おとなしい。なれると人懐っこい。

ケージから出して遊びこともできる。

お世話は、エサ・水の交換、ケージの掃除程度で比較的手間がかからない。

注意点

懐かない子もいる。

電化製品などあらゆるものをかじる。

排泄物が独特な臭いがり、トイレの失敗、おしっこをまきちらすスプレー行為をした場合、臭くなることもあります。

天敵が活動しない夕暮れ時と明け方に活発化するので、うるさいと感じることも。

うさぎを預かってもらえるところが少ないので、長期間不在が難しい。

ウサギアレルギーが発症することもあります。

向いている家庭

しつけなど忍耐強くできる、長期間家を空けない家庭。

爬虫類(カメ・トカゲなど)

特徴

基本的に静かで手がかからない。

懐く個体もいるので、かわいらしい。

注意点

変温動物のため、環境管理が重要。知識がないと体調を崩しやすい。

触りすぎるとストレスになるため、スキンシップは少なめ。

エサは昆虫やネズミなどで抵抗がある方も。

カメなど長命な種類がいるので、生涯飼えるかよく考える必要がある。

爬虫類を診察できる動物病院は限られているので、事前のリサーチが必要。

向いている家庭

爬虫類を見て楽しむことができるご家庭。

特徴

静かで世話も少なめ。

アクアリウムとしても楽しめる。

注意点

水質管理が大切なので、こまめな水換えが必要。

病気の治療が難しく、突然死してしまうことも。飼育密度・水温の管理が重要。

向いている家庭

動物アレルギーがある、静かな環境で癒しが欲しいご家庭。

まとめ

スクロールできます
ペット特徴お世話コスト目安(初期/月額)飼育の難易度向いているご家庭寿命注意点
人が大好き
最高のパートナーに
水・エサやり
毎日の散歩としつけが必要
約5~30万/約1~2万円体力と時間に余裕がある
毎日しっかり関われる
約10~15年犬種によっても性格・食事量・運動量が違う。(お世話の量・コストも異なる。)
自由気ままでマイペース
手がかからない

水・エサやり
トイレ掃除、爪とぎなどのケアが必要
猫に合わせた住まいづくりが必要
約3~15万/約5,000円~1万円
共働き
過度なスキンシップを求めない
約12~20年猫アレルギー、他のペットとの相性に注意
よくしゃべり、感情表現が豊か
コミュニケーションを好む子が多い
スキンシップも可能

水・エサやり
トイレ掃除
ケージ掃除
こまめな掃除が必要。
約5,000~2万/約3,000~7,000円コミュニケーションをとり、日々のお世話や掃除を楽しめる約5~15年鳴き声が大きく感じることも
鳥をみれる動物病院が少ないので、事前のリサーチが必要。
大型のインコは注意!
小さくて飼いやすい
お世話が簡単
水・エサやり
トイレ掃除
ケージ掃除
約5,000~約1万円/約2,000~5,000円初心者向け約2~3年夜中にうるさいと感じることも。
温和で人懐っこい
水・エサやり
トイレ掃除
ケージ掃除
爪・毛のケア
運動
約1万~3万円/5,000円~1万円しつけなど忍耐強くできる
長期間家を空けない
約7~10年懐かない子もいる
あらゆるものをかじる
臭いが独特
しつけが必要
うるさいと感じることも
長期間滞在が難しい
アレルギーがでることも
静かで手がかからない。
懐く個体もいるので、かわいらしい。
水・エサやり
トイレ掃除
ケージ掃除
こまめな温度・湿度管理が必要。
約1万~10万/5,000~1万円爬虫類を
見て楽しむことができる
約5~30年知識がないと体調を崩しやすい。
スキンシップは少なめ。
エサは昆虫やネズミなど
長命な種類がいる
動物病院の事前のリサーチが必要。
鑑賞用
エサやり
水換え
水質の管理
約5,000円~5万円/3,000円~1万円静かに楽しみたい
こまめな水管理ができる
約1~7年突然死することもある。
各ペットの比較

どんな動物も「かわいい」だけでは飼えません。

ペット選びで大切なのは、「この動物がどんな暮らしを好むのか」「この動物とどんな暮らしをしたいか」を知ること。

自分の家のライフスタイルと会う生き物から選ぶと、すてきなペットライフにつながります。

 

子どもとペットを迎えるときの心構え

「命を育てる」ということを、親子で話し合おう

まず最初に話しておきたいのは、ペットは家族になるということ。

毎日欠かさずごはんをあげたり、トイレ掃除をしたり、病気になれば病院に連れて行くことも必要です。

そして、命には終わりがあることも。

子どもにとって「命の重さ」「生き物を思いやる気持ち」を学ぶ大切な機会にもなります。

だからこそ、「ペットを飼うって、どういうこと?」を、一緒に話しておくことがとても大切です。

子どもができること、親がやるべきことを明確に

「お世話するって約束したよね?」

と子どもを責める前に、そもそも年齢的に毎日きちんと世話するのは難しいものです。

  • 小さな子どもでもできること:エサやり、名前を呼ぶ、声かけなど
  • 親がやるべきこと:トイレ掃除、病気の管理、日々の健康チェックなど

子どもができる範囲の「かかわり」を任せることがポイント。

すべてを子どもに背負わせるのではなく、「一緒に育てていく」姿勢をもちましょう。

家族全員で迎える覚悟を

ペットは家族の誰かだけが関わる存在ではなく、「家族全員で暮らす命」です。

  • 誰が世話をする?
  • 旅行や留守番のときはどうする?
  • 初期費用、餌代、病院代など費用面に問題はない?
  • 最期まで見届けられる?

こうした現実的なことも、しっかり話し合っておくことが大切です。

我が家の場合

お恥ずかしい話全然いい事例ではありません。

子どもの頃に迎えた犬

小学校5年生のとき、犬を飼いはじめました。

嫌なことがあっても、犬と一緒に散歩にいくと癒されたものです。
屈託のない笑顔で、「お腹なでて~」とやってきてくれるのが、最高の癒しでした。

ただ、勉強が忙しくなると、だんだんお世話の多くを親に任せるようになってしまいました。

大学進学で家を離れたあと、犬と過ごす時間はほぼなく。

遊べるのは帰省したとき程度。

そのまま天寿をまっとうしました。

「もっと一緒にいたかった」と今でも思っています。


大学時代にお迎えしたオカメインコ

大学時代には一緒に住んでた友人と一緒にオカメインコを迎えました。

人懐っこくて、肩にとまったり撫でさせてくれたり、癒しの存在でした🐦
また、ご機嫌なときに歌ってくれる鳴き声がかわいくて😍

「どちらかが責任をもって最後まで育てる」と約束していたので、私は大学在学中にお世話をし、結婚で飼えなくなったあとは、友人の元へお引越し。

友人も結婚で飼えなくなり、最終的には友人のお母様が最期まで育ててくださいました。

オカメインコが旅立ったときは、友人と二人で火葬してお別れ。

結局、親かいっ!という感じですが、話し合ってベストな方法を選択していきました。


子どもたちとお迎えした猫

今は、私の独断で猫を迎えました(笑)

「最期まで私が責任を持てる状況」ということ。

不測の事態(大病とか…)が起きても頼れる猫好きの友人が周りにいますし、猫たちがのびのびと過ごせる家も用意しました。

息子は生き物への接し方が変わり、娘が落ち込んだときには猫がそっと寄り添ってくれる。

猫たちはそんな存在です🤗

ペットは、家族の心を育ててくれる存在だと日々実感しています。

今度は犬も迎えたいと考えていますが、こちらは私1人ではお世話仕切れないし、旅行へも行きづらくなるので、ライフスタイルや家族の協力体制をしっかり話し合ってからと決めています。


「最期まで育てる覚悟」があってこそ、本当の家族

ペットはおもちゃではなく、「命ある存在」です。

ただし、長い人生。ライフスタイルは変わるものです。

そんなときでも、何が最善かを考え続ける姿勢が大切だと考えています。

決して、愛護団体に押し付けたり、自然に返したりしてはいけません!

5. まとめ|無理なく迎えて、幸せなペットライフを

ペットと暮らすことは、手間がかかるし、思い通りにいかないこともあります。

でもそのぶん、笑顔癒し、かけがえのない時間をたくさんくれる存在でもあります。

命を大切にする心」や「やさしさ」「責任感」は、教え込むよりも、一緒に体験して育っていくもの。

あなたの家族にぴったりの動物を、無理なく迎えてほしい。

そして、たくさんの笑顔癒しに包まれた日々を過ごしてほしい。

たくさんの人が幸せなペットライフを送れますように

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