【獣医解説】猫のための冬あったかスペースの作り方 電気なし&手作りでできる簡単アイデア集

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猫 寒さ対策

冬になると、

うちの猫、寒くないかな…

電気代は抑えたいけど、寒いのもかわいそう…?

そんなふうに悩む飼い主さんは多いです。
とはいえ、暖房をつけっぱなしにすると電気代も気になるところ。

そこで今回は、電気なしでできる猫の冬対策 お金をかけずにできる“あったかスペース”の作り方をまとめました。

この記事でわかること
  • 猫の寒さのリスク
  • 猫のあったかスペースの作り方のポイント
  • 猫のあったかスペースのアイディア

どれも簡単・低コストで、すぐに試せるものばかりです!

あんこ

「猫もお財布もあったか💛」を叶えるアイデア、ぜひ取り入れてみてください!

この記事を書いた人
  • アリからゾウまで、生き物大好きな獣医。
  • 犬・猫・鳥など飼育経験あり。
  • 現在は2匹の猫と暮らす猫下僕ライフ中🐾
  • 「もふもふびより」ブログではペットの暮らしをもっと快適にする情報を発信しています。
目次

猫にとって冬は意外と危険?まず知っておきたい寒さのリスク

寒さ対策 猫

猫は寒さに強いように見えますが、実は体温調節が苦手です。
特にシニア猫・子猫・短毛猫は冷えの影響を受けやすく、様々な不調を引き起こします。

寒さによる猫の不調
  • 下痢・食欲不振:体が冷えることで消化機能が低下。下痢や食欲不振につながる。
  • 風邪や体調不良:体温維持にエネルギーを使うので、風邪や体調不良を引き起こしやすい。
  • 関節炎の悪化:寒さで筋肉がこわばり、関節炎などの痛みが増す。
  • 冬場の膀胱炎:寒さで飲水量が減少。膀胱炎や尿石症のリスクUP。

猫が寒いときのサインが見られたら、あったかスペースを整えてあげましょう。

猫の寒さのサイン
  • 丸まっている時間が長い
  • 布団やこたつに潜り込む
  • 水をあまり飲まない
  • 動きが少ない

猫のあったかスペース作りの基本ポイント

猫 寒さ対策

ポイントは4つです!!

① 冷気遮断:風を避けられる場所を選ぶ

猫 寒さ対策

人も冷風が当たると寒いですよね。
猫も同じです。

窓際や玄関は冷気が流れ込みやすいので避け、
壁際・部屋の中央寄り・人がよくいる場所にあったかスペースを作るのがおすすめです。

ベッドのおすすめ配置
  • エアコンや窓の真下を避ける
  • 人がよく通る場所から少し外す
  • 壁際や家具のそば(風が当たりにくい)
  • テーブル下やソファ横などの半個室エリア

配置を変えるだけで、体感温度が全然違います。

「猫がよく座る場所=暖かい場所」
なので、猫が普段どこにいるかを観察するのも◎。

②暖気利用:高い場所を活用する

猫 寒さ対策

暖かい空気は上に溜まるため、高い場所は自然に暖かくなります。
椅子の上・棚の上・キャットタワーの上段は自然のあったかスポットになります。

猫がキャットタワーの上にいる様子

③保温: “囲い”をつくると猫が安心&保温

猫 寒さ対策

狭くて囲われた場所は、猫の本能的にも大好き。
段ボールや布、クッションで囲うだけで、
猫自身の体温で空気が温められ、その熱を逃しにくくする効果があります。
体感温度がぐっと上がります。

囲いの工夫
  • 棚と壁を使って左右を囲う
  • テーブル下を毛布で覆って小部屋にする
  • キャットタワーのボックス部分に布をかける
  • エアコンや窓の真下を避ける

囲いがあるだけで、猫は安心しながらぬくぬくできます。

猫が温かな囲いの中からこちらを見ている様子

④ 床冷え対策:床からの冷気を遮断

猫 寒さ対策

冬の床は冷えるので、室温よりはるかに冷たくなります。
冷たい床と接することで体温が奪われます。
ふわふわマット・カーペット・コルクマットを敷くと効果的です。

猫がもふもふのクッションの上でくつろいでいる様子

猫のあったかスペース作りのアイディア

寒さ対策 猫

段ボール×フリースで作る “手作りあったかハウス”

電気を使わない最強アイテムが段ボールです。

段ボールは“空気の層”があり、断熱性がかなり高いんです。

段ボールは、紙の層の間に「空気の層」を挟んだ構造になっています。
空気は非常に断熱性が高い物質です。
この空気の層が外の冷気をシャットアウトし、内側では猫の体温で温まった空気を閉じ込めるため、魔法瓶のような効果を発揮します。

手作り段ボールハウスの作り方(3分で完成!)
  1. 段ボールを一つ用意
  2. 出入り口用に穴をカット
  3. 中にフリースや毛布を敷く
  4. 上から布をかけるとさらに保温性UP

猫は狭い場所が好きで、囲われた空間になるため、安心感もバツグン。

ワンポイント
  1. 底に新聞紙を入れるとさらに暖かい
  2. フリースは洗いやすいので衛生的
  3. 入り口は小さめにすると保温力UP

実例を見たい方はこちら >> 猫のきもち「力作ぞろい! マネしたくなる手作り段ボールハウス」

カーテン・のれんで部屋を仕切る

猫が行き来するためにドアを開放している人も多いのではないでしょうか?
そういう場所にのれんやロールカーテンをつけるだけで、温度がグっと変わります!

部屋全体を暖めるのは大変ですが、
“猫が過ごすエリアだけ暖かく” すれば電気なしでも十分暖かさをキープできます。

ワンポイント
  1. 暖かい空気が逃げにくい
  2. 冷気が流れてくるのを止められる
  3. 猫の居場所に「暖かいスペース」を作れる
猫がのれんの無効から寝転がってこちらを見ている様子
扉にのれんはおすすめ!

アルミシートで底冷え対策

冬に冷えるのは床からの冷気
特にフローリングは熱伝導率が高く、猫にとって冷えやすい環境です。

アルミシートは、熱を反射する性質を持っています。
ベッドの下に敷くことで、床からの冷たい熱(輻射熱・伝導熱)をブロックし、さらに、猫の体から発する熱を反射して猫の体に戻す(保温)効果があります。

アルミシートの敷き方
  1. ベッドの底に敷く(直接触れないように)
  2. 100均のレジャーシートでもOK
  3. 上にフリースを重ねると快適さUP

アルミシート(100均でOK)をベッドの下に敷くだけで…

底冷え対策
  • 床からの冷気をブロック
  • ベッドが暖まりやすくなる
  • 保温力が長続き

というメリットがあります。

日光が入る“日向スポット”の作り方

太陽熱は電気代0円の最高の暖房です。
猫は本能的に暖かい場所を探す生き物なので、日向ができる場所にベッドを置くだけで満足度が大幅にUPします。

日向ぼっこスポット例
  • サンルーム
  • 東向き or 南向きの窓の前
  • カーテンの隙間の暖かいエリア
  • キャットタワーを窓際に移動

太陽熱は自然のあったか暖房なので、取り入れない手はありません。

窓の冷気を簡単DIYでシャットアウト

実は、冬の部屋が寒くなる原因の多くは、窓から入り込む冷気です。

窓の対策こそ、電気なしでできる最高の寒さ対策です。

窓の冷気をシャットアウトDIY例
  • プチプチ(緩衝材)を貼る
  • 断熱ボードを立てかける
  • カーテンを厚手にする
  • 窓の下にタオルやブランケットを置く
  • 隙間テープで冷気侵入を防ぐ

窓から冷気が来なくなるだけで、猫の生活ゾーンがかなり快適になります。

【まとめ】電気なしでも猫はぬくぬく!今日からできる冬の寒さ対策

猫 寒さ対策 温かい空間でくつろぐ2匹の猫

今日紹介した工夫は今日から・家にあるもので・電気なしでできるものばかり。
猫は自分で暖かい場所を整えられないので、私たちが環境を整えることが冬の健康ケアにもつながります。

猫の暖かい場所を作るポイントは、冷気を防ぐ、 高い場所を活用する、囲う、底冷えを防ぐの4つ!
これを意識するだけで、猫の冬はぐっと快適になります。

ぜひ今日から取り入れてみてください!
猫も人も、お財布もあったかく過ごせますように💛

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